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【高坂鶏】
高坂鶏農園 公害問題
丹波篠山市は氏名公表、
兵庫県は農地回復の改善勧告を発令。
2022年3月末に髙坂鶏農園のホームページが更新されました。
その中で、「公害問題について-現在の状況-」と題する部分がありますが、事実を偽り、また誤解を招く表現が多くありますので、桑原住民の立場から真実を指摘し反論をさせていただきます。
1.
「住民3名の苦情」が不条理なものであるかの記載、また「ほとんどの住民は真実を知ってい」るかの記載は、全く事実を偽るものです。多くの住民が髙坂鶏農園に改善を求めています。
令和2年9月13日には、髙坂鶏農園の鶏舎がある桑原の河谷地区代表者が、市長と市議会議長に対して、住民32名の署名押印を備えた髙坂養鶏に関する要望書(市条例違反の鶏舎の撤去・髙坂氏に説明会を開催し、真摯に話し合うように指導勧告)を提出しました。
鶏舎がある桑原集落の河谷地区においては、全住民が高坂鶏農園の法令違反状態の解決を心から望み、全員が署名しています。
また、令和2年10月3日、桑原自治会長より、兵庫県丹波県民局長に対し住民94名の署名押印を備えた髙坂養鶏に関する要望書(市条例違反の鶏舎の撤去・髙坂氏が説明会を開催し、真摯に話し合うように指導勧告)を提出しました。
このように、桑原自治会としても、市や県に「髙坂鶏農園の法令違反を解決して欲しい。違反している鶏舎を撤去して欲しい」と、何度も要望書を提出してきた結果、丹波篠山市や兵庫県は悪臭等の公害問題、市の条例違反、農地法違反について調査し、改善勧告、改善命令、そして髙坂氏の違反者としての氏名公表が行われました。
これらの行政処分は、わずか3名の苦情からではなく、20年以上にも渡り、高坂鶏農園による悪臭や騒音公害に苦しみ耐えてきた数多くの住民の「なんとかして欲しい」というギリギリの思いが、ようやく行政に届いた結果です。
2.
髙坂鶏農園のホームページ「公害問題について-現在の状況-」の中には、丹波篠山市からの改善勧告・改善命令に至る髙坂鶏農園の数々の法令違反や兵庫県からの是正勧告について、説明が全くありません。
〇丹波篠山市からは
「悪臭防止法違反」・「市環境保全条例届出義務違反」・「市環境保全条例規制距離基準違反」で、計6回の改善勧告や改善命令が出され、それに従がわなったため「市環境保全条例」に基づく氏名公表もされました。
〇兵庫県からは
「農地法違反」・「農振法違反」に伴い、2022年12月11日を期限とした農地回復への勧告が出されています。
3.
「総務省公害等調整委員会に裁定を申し入れました。」と書かれていますが、髙坂氏側は裁定の場では、あえて環境基準を超える悪臭が測定された過去の公害被害の原因についての判断は求めず、自分が軽減対策を講じた時期についての判断を求めています。
これまで住民が苦しんできた悪臭、騒音等には向き合おうとせず、一貫して、そんな被害は一切なかったと言い張っています。
住民側は「過去」における被害についても裁定して頂くように委員会に申し入れ受け入れられましたので、これから公正な調査が進んでいくことを期待しています。
4.
同じく「公害問題について-現在の状況-」の中で、「丹波篠山市市議会議員 渡辺拓道氏の独自調査などの助力もあって』と書かれていますが、渡辺議員の調査報告書は裁判の場などで髙坂氏による公害は無いとする証拠として使用されていましたが、
臭気を意図的に抑えた状態での測定結果を無批判に利用する等、到底公正な内容とは言えないものです。
その後、渡辺議員の報告書については、市議会により、2021年9月に「渡辺拓道議員に調査報告書の撤回等を求める決議」が可決されました。
渡辺議員は自身も市内での別の養鶏事業に関係する人物ですが、その行動については、市議会から、桑原自治会をはじめ、多くの市民に疑念を抱かせる結果となったとして、住民に謝罪するように求められていますが、未だに桑原の住民の前で謝罪はなされていません。
5.
ホームページによると髙坂鶏農園は、県をまたいで隣接する京都府船井郡京丹波町に移転されるようですが、桑原住民に対しては、鶏舎の具体的な移転場所や時期などを何ら説明していません。また、移転準備を進めている様子も見受けられません。養鶏施設は今も、私たちの住む丹波篠山市桑原の河谷にあり、今日も稼働しています。
桑原環境を考える会・住民有志